膝の痛み、年齢のせいにしていませんか?

膝を両手で包み込むように支えている人の写真。背景はやさしいベージュ色で、「膝痛、年齢のせいにしていませんか?変形性膝関節症 進行を防ぐには」という日本語のキャッチコピーが添えられている。

こんにちは。整体りびるどの寺澤です。

50代を過ぎたあたりから、膝に違和感を覚える方が少しずつ増えてきます。
「最近、階段がきつくなってきたな」
「正座すると膝がうずくような気がする」
そんな小さな変化が、実は身体からのサインであることも少なくありません。

変形性膝関節症。よく聞く病名ですが、どう付き合っていけばいいか迷われる方も多いと思います。

今回は、膝の変形が進まないようにするために、日常で意識できることや身体の使い方のクセについて、一緒に整理してみましょう。


目次

1. 変形性膝関節症って、そもそも何?

変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)は、膝関節のクッションである軟骨が少しずつすり減っていき、関節の隙間が狭くなったり、骨の形そのものが変わってしまう状態です。

初期は「動き始めに少し痛い」くらいの軽い違和感から始まることも多く、年齢のせいにしてそのまま我慢されてしまうこともあります。

〈よく見られるサイン〉
・立ち上がりや歩き出しがつらい
・階段の昇り降りで膝がギシギシする
・膝に水がたまる感じがある
・O脚が目立ってきた

松本市や安曇野市のように、冬場の寒さが厳しい地域では、冷えによって症状が出やすくなる傾向もあります。


2. 進行を早めるのは、“身体の使い方”のクセかも?

膝をかばうように両手で支えている男性の写真。ベージュのトップスと黒のハーフパンツを着用し、室内の明るい木の床の上で軽く前かがみになっている。膝の不快感や違和感を表現した構図。

「変形する=軟骨がすり減ったから」と思われがちですが、実際は「膝に負担がかかる使い方が続いていたから」という背景があることが多いです。

例えばこんな使い方、思い当たりませんか?

・股関節が硬くて、しゃがむときに膝だけで曲げてしまう
・普段からつま先重心になっている
・O脚ぎみで、膝の内側ばかりに体重がかかっている
・太ももの前側だけをよく使っている

こういった小さなクセの積み重ねが、膝の構造にじわじわと影響を与えてしまうのです。


3. 進行を防ぐ3つの視点

では、どうすれば膝の変形を抑えられるのでしょうか?
当院では次の3つの視点を大切にしています。

①「アライメント」を整える

膝だけでなく、股関節・骨盤・足首まで含めた“軸のバランス”を整えることで、膝の負担が分散されていきます。

②「動き方」を見直す

立ち上がり方や階段の昇り降りなど、日常のちょっとした動きの中に、実は膝への負担が潜んでいます。

③「感覚」を取り戻す

自分の身体をどう使っているのか?を脳が正しく感じられると、自然と無理のない動きが身につきます。


4. 松本・安曇野の方に多い傾向として

松本市や安曇野市では、冬の冷えや坂道の多さ、農作業やガーデニングの習慣もあって、膝に負担がかかりやすい生活環境の方が多く見られます。

特に、
・坂道を歩くとき、膝を伸ばしきれずに“曲げたまま歩く”クセ
・長年の正座習慣で、膝の関節前面にストレスが溜まっている
といった方も多い印象です。

実際、岡田地区など坂が多い地域にお住まいの方から、
「近所のスーパーまで歩くだけでも、膝がズキッとするんです」
という声をよく耳にします。


5. 自分でできる予防とケア

◎ 壁立ちで「重心」と「膝の位置」を再確認
背中・お尻・かかとを壁につけて立ち、膝を軽く伸ばした状態で深呼吸を。意外と“かかとに重心が乗っていない”ことに気づく方が多いです。

◎ 股関節や太もものストレッチ
膝に直接触らなくても、股関節がやわらかくなるだけで膝の負担はグッと減ります。

◎ ひざ伸ばし体操
イスに座って、片足ずつ膝を伸ばす運動。太ももの前に“軽く力が入る感覚”を味わってみてください。


6. 当院のアプローチについて

整体りびるどでは、膝そのものを見るだけでなく、膝に負担をかけている全身のバランスを一緒に見直していきます。

✔ 関節の動きがスムーズになるような“滑りの再調整”
✔ 感覚を研ぎ澄ませるような“筋膜や皮膚へのアプローチ”
✔ 骨盤・股関節・足部との“つながり直し”

たとえば、蟻ヶ崎台にお住まいの70代女性。
「正座ができないくらい膝が硬くて…」と出張整体をご希望されました。松本でも、蟻ヶ崎台ってすごく坂が多い印象ありますよね(苦笑)

まずは股関節と足のアライメントを整えることから始めて、無理なく継続できる膝や股関節の筋トレとストレッチを指導させて頂きました。
すると1ヶ月後には階段の昇り降りがスムーズになって、膝の痛みもずいぶん楽になったとお喜びの声を聞くことが出来ました。
りびるどでは痛みが生じている局所ばかりを見ず、「膝にかかっていた負担の正体」を一緒に見つけていく、そんな施術を心がけています。


7. まとめとご案内

膝の痛みや変形は、我慢すればするほど進んでしまうことがあります。
でも、今の段階で「ちょっと違和感があるな」と気づけているなら、まだ十分間に合います。

「歳だから仕方ない」と思わずに、自分の身体に耳を傾けてみましょう。
そして、不安があればぜひご相談ください。

膝に関しての記事は他にも書かせて頂いています。
良かったら以下もご覧ください。

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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

整体どのブログでは、

・疾患についての情報
・身体の構造や仕組み
・その他健康に関すること

など、あなたの「健康を見つめ直すヒント」になるような記事を、これからも書いていきます。

是非また、あなたの健康づくりのヒントを探しに来てください。

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この記事を書いた人

松本市にある武内整形外科クリニックに勤務する理学療法士。
産まれも育ちも長野県で、地元が大好きな40歳。

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