肩こりに肩のマッサージ…本当に正解?

ども。

武内整形外科クリニックの理学療法士、テラサワです。

今回の記事のテーマは…

『肩こりに肩のマッサージは正解か否か』

肩が凝っているとき、ヒトに肩を揉んでもらうとすごく気持ちいですよね。

揉んでもらった直後は首や肩がスッキリして肩が軽くなったり視界がスッキリしたり。

一見すると体に良いコトのように思えますが…

実は肩もみや肩のマッサージも良し悪しなんです。

今回はそんなお話。

目次

肩が凝っているとき肩を揉むとなぜスッキリする?

肩を揉むと、どうしてスッキリするんでしょうか?

硬くなった筋肉がほぐれるから?

じゃあ…硬くなった筋肉がほぐれるとどうしてスッキリするんでしょう?

その答えを考えるためには、肩こりのメカニズムについて少しだけ考えてみる必要があります。

肩こりのメカニズム

①肩周りの筋肉が硬くなる

②肩周りの筋肉の中の血管が圧迫される

③血管の中の血流が悪くなる

④筋肉内に老廃物が蓄積して血管が圧迫される

⑤肩周りの筋肉に重だるさや痛みを感じる

これが肩こりになる大まかなメカニズムです。

上記をもとに、肩を揉むとスッキリするメカニズムを考えてみると…

肩を揉むとスッキリするメカニズム

①肩周りの筋肉が柔らかくなる

②肩周りの筋肉の中の血管に血液が流れやすくなる

③筋肉内の血管内に溜った老廃物が血液と一緒に流れる

④血液を介して肩周りの筋肉に適切に酸素が送られ元気になる

色々と省略していますが、大まかにはこんな感じです。

大切なのは『どうして筋肉が硬くなっているか』

前述した通り、肩が凝るのは

『肩周りの筋肉が硬くなるから』

と考えて差し障りないんですが…

大切なのは

『どうして肩周りの筋肉が硬くなっているのか』

を考えることです。

それによって

ほぐすべきケースなのか

ほぐすべきではないケースなのか

判断することができます。

ほぐすべきケース

では具体的に、ほぐすべきケースはというと…

上の図を見てください。

①は、いわゆる肩こりの時に硬くなる筋肉です。

僧帽筋とか肩甲挙筋とか、棘上筋とか

名称はともかく、首から肩についている筋肉たちと考えてもらって構いません。

この①の筋肉が短縮し硬くなると肩甲骨が内上方に引っ張られて

肩をすくめたような姿勢になってしまいます。

俗にいういかり肩のヒトは、このような肩すくめ姿勢になりやすい傾向があります。

肩すくめ姿勢になっている場合は、①の筋肉たちが縮んで硬くなっていることが多いので肩をほぐすとスッと肩の力が抜けて楽になるケースがほとんど。

つまり、肩もみをして良いケースです。

(首が前に突き出すようになるストレートネックが原因で首や肩がカチカチの方は上記にあてはまっても一概に肩もみを行うべきとは言えないんですが…今回は割愛。また今後記事にしたいと思います。)

ほぐすべきではないケース

続いて、ほぐすべきではない筋肉です。
①は先ほどと同様、肩こりの原因となってる筋肉。

②は、肩甲骨を下に引っ張っている筋肉です。

ちょっとマニアックな話ですいません、

肩甲骨と肋骨の間には肩甲下筋前鋸筋といった筋肉があるんですが

前鋸筋は肋骨周りにある外腹斜筋という筋肉(横っ腹にある、体幹をねじる筋肉)と結合するような形で存在しています。

なので横っ腹が硬くなると前鋸筋もつられて下に引っ張られるため、

肩甲骨が下方に引かれるような形になります。

そうすると必然的に、肩の上にある①の筋肉たちは伸長されるので

引っ張られ伸ばされることで、これらの筋肉たちは硬くなるわけです。

仕事でデスクワークが多い方元々なで肩な方ピアノなどの楽器をよく弾く方などは脇の下から横っ腹の筋肉が硬くなりやすいため上記のようなメカニズムで①の筋肉がパンパンに硬くなりやすくなります。

さて、このようなケース…肩もみは有効でしょうか?

確かに①の筋肉はカチカチに硬くなっているかもしれません。

しかし

筋肉が縮んでカチカチに硬くなっているワケではなく、

筋肉が伸長されてカチカチに張って硬くなっている

という状態なので

①の筋肉をもんで柔らかくしたら

肩甲骨が②に下から引っ張られている分、①の筋肉は更に伸長され、ますます張っていきます。

もちろん、揉んで柔らかくすることで一時的に血流が改善し、肩がスッキリした感じはすると思いますが、結局更に伸長されることになるので、場合によっては肩を揉む前よりも肩こりがひどくなる可能性すらあります。

こういった場合、肩こりを解消するためにはどんなことをすればいいんでしょうか?

脇の下から横っ腹の筋肉をしっかりと伸ばす

肩もみをするべきではないケースの場合、

肩の上の筋肉を張らせている原因である…

脇の下から横っ腹の筋肉をしっかりと伸ばすことが

非常に効果的な運動になります。

上のイラストのように手を上げて身体をしっかりと横に倒すことで脇の下から横っ腹の筋肉をしっかり伸ばすことができますので、

仕事でデスクワークが多い方元々なで肩な方ピアノなどの楽器をよく弾く方など で肩こりに悩まされている人は是非一度お試しください。

ちなみに

横っ腹の筋肉や脂肪、皮膚組織が固くなって動きが悪くなると

腰痛の原因にもなりやすくなるので

日頃からしっかりと伸ばしておくことで腰痛予防にもなります。

是非、参考にしてみてください。

では、今回はこの辺で。

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この記事を書いた人

松本市にある武内整形外科クリニックに勤務する理学療法士。
産まれも育ちも長野県で、地元が大好きな37歳。
健康に関する情報やリハビリに関する情報、勤務する武内クリニックに関する情報などをブログで不定期に発信していきます。

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