しびれ症状って改善するの?

ども。

武内整形外科クリニックの理学療法士、テラサワです。

今回は

しびれ症状

について。

当クリニックに来られる患者さんの訴えとして最も多いのが

痛み

そして

次いで多いのが

しびれ

についての悩み。

リハビリ中にも度々患者さんに

こまったさん

先生、私のしびれって治りますか?

って聞かれたりします。

そこで今回は、しびれ症状をテーマにしてみました。

良かったらお付き合いください。

目次

そもそもしびれって何?

何だか手足がビリビリする感じ。

それが俗に言うしびれ症状。

誰もがイメージしやすいのは、正坐の後の足のビリビリ感。

感覚的には、何となくわかりますよね。

で、それを敢えて分かりやすく言葉で説明するならば・・・

感覚を伝える神経がどこかで上手く機能していない状態

みたいな感じ。

そう。

しびれとは、神経の問題なんです。

神経って、ざっくり分けると

  • 運動を伝える神経
  • 感覚を伝える神経

このふたつに分かれます。

運動を伝える神経に問題が生じると、手足が動かなくなります。脳卒中の片麻痺とかが分かりやすいでしょうか。いわゆる運動麻痺というものです。

感覚を伝える神経に問題が生じると、感覚が鈍くなったり、逆に過敏になったりします。ものに触った感覚・・・いわゆる触覚も、極限まで過敏になれば痛みに変わることもあるんです。あと、異常感覚。ビリビリ感、ぞわぞわ感、ちくちく感、とにかく異常な感覚です。しびれはここに該当しますね。

つまり、

感覚を伝える神経に問題が生じて、異常感覚としてしびれ症状を出現させている

ということ。

しびれの種類

しびれの種類といっても、

ビリビリするしびれ、ちくちくするようなしびれ、くすぐったいようなしびれ、とか

そういう分け方ではなく・・・発生元としての種類、という話です。

具体的には

  • 司令塔の脳に問題が生じていることで出現するしびれ
  • 脊髄に問題が生じていることで出現するしびれ
  • 枝分かれした末梢神経に問題が生じていることで出現するしびれ

この3つ。

この図がイメージしやすいと思います。

脳に何かしらの問題がある場合というのは、脳卒中や脳腫瘍、頭部外傷などで脳の神経にダメージを負った場合です。身体の半側全体にしびれが生じる場合もあれば、手先だけ、肘から先だけ、など症状の現れ方は様々ですが・・・身体の半側に症状が現れるというのが特徴です。

脊髄に問題がある場合というのは、脊髄腫瘍脊髄損傷などが起因となり脊髄に悪い影響が生じている状態です。
必ずというワケではありませんが、基本的に両側の同じ部位にしびれが生じるケースが多いのが特徴。

末梢神経に問題が生じている場合というのは、分岐した神経の枝の先の方が何かしらの理由でダメージを受けているケース。その神経が支配している部位のみにしびれが出現します。頚椎症や椎間板ヘルニア、静脈血栓症などは末梢神経の問題に該当します。

で、発生元で分けると上記のようになるんですが・・・症状を強める原因となりがちなのが

  • 循環不良
  • 炎症反応
  • 神経の過敏反応

このあたり。

循環不良で付近の筋肉が硬くなり、結果として神経を圧迫したりすれば神経は炎症反応を起こし、しびれ症状を強めてきます。座骨神経痛なんかがいい例ですよね。

背骨がつぶれて神経を圧迫する、なんて状態になれば神経は炎症反応を起こし、しびれ症状を出現させやすくします。

あとは、糖尿病なんかが既往にあると、神経の興奮性を異常に高め、しびれを生じさせることもあります。

ちょっと堅苦しい話が続きましたが要するに、

しびれの元は脳か脊髄か末梢の神経

元がどこかによって症状の現れ方が異なる。

循環不良や炎症反応、神経の過敏反応によってしびれが強まる。

ということ。

結局、しびれは治るのか

当然のことではありますが、治るものと治らないものがあります。

  • 薬によって根本の問題を解決できるもの
  • 構造的な問題を解決できるもの

ちょっと抽象的な言い方ではありますが、これらに関しては改善の余地があると思います。

薬によって根本の問題を解決できるもの

要するに、先に挙げた

  • 循環不良
  • 炎症反応
  • 神経の過敏反応

こういった症状を薬の力で改善させられるものは、結果としてしびれ症状を軽減させることができます。

循環を良くする薬、抗炎症薬、神経を落ち着かせる薬・・・

内科的な問題や精神的な問題がそもそもの原因となっている場合は、薬によって根治療が可能なケースも少なくありません。

また、直接的な原因はのちに述べる構造的な問題にあったとしても、結果として現れている循環不良や炎症反応、神経の過敏反応に対し対症療法的に薬物を使うことで一時的に症状を抑えることは可能なことも多いです。

とはいえ、対症療法はあくまで対症療法。症状が治るわけではないので症状を押さえ続けるには薬を飲み続ける必要がありますし、場合によっては薬の効きが弱くなって徐々に薬の量を増やしていかなくてはいけなくなることもあります。

構造的な問題を解決できるもの

一番分かりやすいのは手術

例えば脊柱管狭窄症です。脊柱管狭窄症は、神経の通り道が何らかの影響で狭くなって神経を圧迫し、しびれや痛みを出現させる厄介な病気のひとつ。

手術で神経が圧迫されないような環境を構築することができれば、しびれは無くなります。

手術以外にも・・・

背骨が捻じれて骨で神経が押され神経根症状が現れている場合で、なんとか背骨の捻じれを修正し、神経の圧迫を回避することができれば、これもまたしびれは無くなります。

神経が通り道の途中で硬くなった筋肉に挟まれて圧迫されていたとして、筋肉をほぐして神経の周りの圧迫を減らしてあげる事が出来れば、これももちろんしびれは無くなります。

外科的な介入にしろ、徒手的な介入にしろ、セルフケアにしろ、原因となっている構造的な問題を何とかすることができればしびれ症状は軽減することができるんです。

しびれ改善のために最も重要なコト

しびれを何とかしたい、と思った時に最も大事なのは

自分のしびれがどういった機序で出現しているかを把握することです。

やみくもに

しびれに効く薬、しびれに効く運動、しびれに効くサプリメント・・・

と、手あたり次第に手を出すよりは

まずは自分の病態を理解するというコトを心掛ける方が

よほど症状改善の近道になると思います。

そして、症状の改善が難しいしびれというものが多く存在するというのも残念ながら事実。

そういった現実も、頭の片隅に置いておかなければなりません。

おわりに

しびれについて、多少なりとも理解を深めることができたでしょうか?

症状としては対応が難しいケースも多い『しびれ』

ただ、その仕組みを知っているだけでも対処はしやすくなります。

何となくでも良いので

この記事を読んでしびれについて理解を深めて頂けたなら幸いです。

ではまた。

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この記事を書いた人

松本市にある武内整形外科クリニックに勤務する理学療法士。
産まれも育ちも長野県で、地元が大好きな37歳。
健康に関する情報やリハビリに関する情報、勤務する武内クリニックに関する情報などをブログで不定期に発信していきます。

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