こんにちは。整体りびるどの寺澤です。
40代・50代というと、仕事・家庭・子育て・介護…と、日々の忙しさに追われて、自分の身体のケアが後回しになりがちな時期かもしれません。
そんななかで、ふと気づく膝の違和感。
「特にケガした覚えはないのに、なんとなく痛い」
「正座はできるけど、立ち上がるとズキッとくる」
「運動不足だとは思ってるけど、何から始めていいのか分からない」
今回は、そんな40代・50代の方に共通して見られる膝痛の“原因”と“整え方”について、私の20年弱の理学療法士としての臨床経験を交えてわかりやすくお話ししていきます。
1. 年齢より「身体の使い方のクセ」が原因かもしれません
膝の痛みが出たとき、「年齢のせいかな」と思ってしまう方は少なくありません。
でも実際のところ、40〜50代は膝の軟骨が急にすり減るような年齢ではありません。
それよりも多いのが、
- 筋肉の使い方の偏り
- 動かさない時間が増えたことでの感覚の鈍り
- 姿勢や動き方の“クセ”が蓄積された状態
といった「使い方のズレ」による膝の不調です。
たとえば座りっぱなしの時間が長くなっていたり、歩く機会が減っていたりすると、膝まわりの感覚がぼんやりして、「うまく使えていない」状態になります。
これが違和感や痛みの出発点になっていることもあるんです。
2. 40代・50代の膝痛に共通する“3つの原因”
私のもとに来られる40〜50代の方々に共通して見られる膝の不調。その背景には、次の3つの特徴が隠れています。
① 股関節がうまく使えていない
しゃがむ・立ち上がる・歩くといった動作の中で、本来なら股関節がクッションの役割を果たすのですが、この動きが鈍くなると膝にダイレクトに負担がかかってしまいます。
特に、座り仕事が多い方や、足を組むクセがある方は要注意です。
② 重心がつま先に寄りすぎている
デスクワークやスマホ操作が増えた現代では、身体の重心が前に傾いている人が多く見られます。
その結果、無意識に膝が曲がった状態で立っている時間が長くなり、関節にかかる圧が高まりやすくなります。
「立ったとき、かかとに重心を感じているか?」を意識するだけでも、膝の負担はずいぶん変わってきます。
③ 太ももの前ばかりに力が入っている
階段を上るときや立ち上がるとき、「太ももの前だけがパンパンになる」という方も多いのではないでしょうか。
これは、“太ももの裏側(ハムストリングス)”や“お尻(殿筋)”の筋肉がうまく使えておらず、前側だけで身体を支えているサインです。
前後の筋バランスが崩れると、膝の曲げ伸ばしにもゆがみが生じてしまいます。
3. 膝は“結果”。本当の原因は別の場所かもしれません
実際の施術でもよくあるのですが、
「膝が痛い」と言われていても、整えていくべき場所は膝とは限りません。
● 股関節の可動域が狭くなっていた
● 足首の柔軟性が左右で違っていた
● 骨盤の傾きにより、片方の膝にだけ負担がかかっていた
など、膝の痛みは“結果”であって、“原因”はもっと広い範囲にあることがとても多いのです。
たとえば松本市の40代男性。
趣味の登山で膝を痛めたとのことで施術を希望されました。
病院ではレントゲンにも異常がなく、経過観察と言われて途方に暮れていたそうです。
姿勢や動作をよく観察すると、股関節の固さと足裏のバランスが崩れていて、それが膝への過剰なストレスにつながっているように思えました。
そこで身体の「支え方」「使い方」を整えながら簡単な調整運動を続けたところ、3回程度の施術で膝の痛みはほぼ消失しました。
結果的に、膝そのものには触れずとも痛みが軽減した…というケースは案外少なくないのです。
4. 今のうちに“使い方”を見直すという選択

「本格的な治療に行くほどではないけど、なんとなく気になる…」
そんな段階こそが、整え直す最大のチャンスです。
膝の痛みは、ある日突然出てくるわけではありません。
気づかないうちに偏った使い方が積み重なって、あるとき痛みとして現れる。
だからこそ、“今”整えておくことがとても大切なのです。
5. ご相談はいつでもどうぞ
整体りびるどでは、膝だけを見ずに、「なぜそこに負担がかかっているのか?」を全身から丁寧に読み解きながら、その方に合った整え方をご提案しています。
日常動作や姿勢のクセまで含めて、一緒に“使い方の見直し”をしていくような施術スタイルです。
「まだ痛みは軽いけど、気になるな…」
そんなときこそ、どうぞお気軽にご相談ください。
膝に関する他の記事も、良かったらご覧ください。


ご予約・お問い合わせはこちらからどうぞ👇
※公式LINEやメールでの簡単なご相談も歓迎しています。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント