「座ろうとした瞬間、膝にズキッと痛みが走る」 「立ち上がるときに膝が固まったように動かない」 整体りびるどには、そんな相談が年齢問わず多く寄せられます。
座るときの膝痛は、変形性膝関節症の高齢者だけの問題ではありません。 デスクワーク中心の若い人、趣味で登山を楽しむ人、長時間農作業をする人――誰にでも起こりうるトラブルです。
この記事では、松本・安曇野の地域特性も交えながら、座るときに膝が痛む原因と、今日からできる具体的な対策を専門家視点で詳しく解説します。
座るときの膝痛、主な原因は?
① 膝蓋大腿関節の圧迫負担
座るとき、膝は自然に曲がります。 このとき、膝蓋骨(お皿)が太ももの骨(大腿骨)に押し付けられ、圧力がかかります。 特に膝蓋大腿関節にすり減り(変形)があったり、関節内圧が高まっていたりすると、痛みを感じやすくなります。
② 大腿四頭筋の硬さ・機能低下
太もも前側の筋肉(大腿四頭筋)は、膝を支える重要な働きをしています。 この筋肉が硬くなると、曲げ伸ばしの際に膝前面が引っ張られ、座るときの痛みにつながります。 また、筋力低下があると、立ち上がり動作の負担が膝関節に集中し、痛みを誘発します。
③ 股関節・足首の柔軟性低下
本来、座る動作は股関節・膝・足首が連動して行われます。 股関節や足首の動きが硬くなると、膝だけで動作をカバーするため、負担が過剰にかかります。
④ 長時間の同じ姿勢による血流不足
松本市の高齢者健康調査(※参考:松本市保健所データ)では、65歳以上の約6割が1日2時間以上のテレビ視聴時間を報告しています。 長時間の座位姿勢は膝周りの血流低下を招き、筋膜・筋肉の滑走性が低下し、動き出しでの痛みを引き起こします。
⑤ 神経過敏・痛覚過敏状態
慢性的な膝痛では、関節の問題に加え、神経が過敏になり、軽微な刺激でも強く痛みを感じるようになります。 これを「中枢性感作」と呼び、慢性痛の背景に隠れている重要な要素です。
松本・安曇野特有の生活背景とリスク
松本・安曇野は冬場の冷え込みが厳しい地域です。 早朝の室温は氷点下近くになることも多く、血流が低下し、関節や筋膜のこわばりが強まりやすい環境です。
また、地域特性として次のような要因が膝痛を助長することがあります:
- 農作業:長時間しゃがむ、立ち座りを繰り返す動作
- 登山:下山時の膝負担、特に美ヶ原・上高地・燕岳などの人気コース
- 運転:長時間の車移動による同一姿勢
- 雪かき:冬季の重作業、急な負荷
こうした生活背景により、松本・安曇野では膝痛リスクが潜在的に高いと言えます。
具体的な改善策
① 大腿四頭筋の柔軟性回復
太もも前側を軽くストレッチし、筋肉の柔らかさを取り戻しましょう。 目安は痛気持ちいい程度で20〜30秒を2〜3セット。
② 股関節・足首の可動域改善
股関節前(腸腰筋)やふくらはぎ(下腿三頭筋)のストレッチを加えると、膝だけに頼らない動作が可能になります。
③ デスクワーク・テレビ中の小休憩
1時間に1回は立ち上がり、軽く歩く、屈伸する、足首を回すなどで血流を促しましょう。
④ 正しい座り方・立ち方を意識
急にドスンと座るのではなく、股関節をしっかり曲げて重心を落とす。 立ち上がるときも膝だけでなく、お尻や股関節を使う意識が大切です。
実例紹介:松本市在住の70代女性のケース
農作業を長年続けるAさんは、座ろうとした瞬間に膝が痛むようになり、来院されました。 評価の結果、膝自体の問題だけでなく、股関節の硬さと太もも前の筋肉のこわばりが影響していることが判明。 3か月間、セルフケアと簡単な筋トレ、動作指導を続けたところ、膝の痛みはほとんど消え、「畑作業が楽になった!」と喜んでくださいました。
よくある誤解と注意点
- 「サポーターをつければ治る」→ 一時的な補助にはなるが、根本改善はできない。
- 「動かさないほうがいい」→ 筋力低下や関節拘縮を進めてしまう。
- 「温めればすべて解決」→ 炎症がある場合は逆効果になることも。
松本・安曇野の皆さまへ
座るときの膝痛は、単なる関節の問題ではなく、筋肉・筋膜・神経・動作習慣が複雑に絡んで起きています。 そして、地域特有の生活背景(農作業、登山、寒さ、雪かき)による負担も無視できません。
年齢や体力のせいと諦める前に、体全体の状態を見直すことが、痛み改善の第一歩です。
松本市・安曇野市周辺で「座るときの膝痛がつらい」「生活の中で何を変えたらいいかわからない」という方は、ぜひ一度りびるどにご相談ください。 あなたの体と生活に合った、オーダーメイドの解決策をご提案します。
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。松本・安曇野の皆さまからのご相談もお待ちしています。
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