ども。
理学療法士のテラサワです。
武内クリニックに勤務してから1週間、ようやくここで使っている電子カルテにも慣れてきました(笑)
さて、今日のテーマは
脊柱管狭窄症はリハビリで『治る』のか?
です。
今日来院した患者さんで、腰周りのリハビリをさせて頂いた方がいたんですが…
リハビリ後はけっこう症状が軽減したみたいなんです。
で、リハビリの後に
『脊柱管狭窄症って、リハビリで治るんですね!』
と。
こんな風に言ってもらえるとリハビリをやった甲斐があったなーって嬉しくなっちゃいます。
ただ、残念なことに
こういった疾患をリハビリで直すのは不可能です。
退行変性が進行してしまった骨は、残念ながらリハビリを行っても元に戻ることはありません。
高齢者に多い変形性膝関節症なんかも同様です。
背骨にある脊柱管という管が狭くなって神経が圧迫されてしまう脊柱管狭窄症、
膝の関節が変形して痛みが生じる変形性膝関節症、
骨の変性によって生じる疾患は他にも色々ありますが…
構造を変化させて行う治療は手術だけです。
でも。
何でもかんでも手術をするというのも大変な話。
先ほど、
脊柱管狭窄症はリハビリで治すことは不可能
と言いました。
しかし、
脊柱管狭窄症で生じる痛みやしびれを軽減することは
リハビリでも十分可能です。
(もちろん症状の程度などによっては改善が難しいケースも多々あります)
脊柱管狭窄症や変形性膝関節症になる方の多くは、腰や膝に過剰な負荷が長い時間かかり続けた結果、このような疾患に悩まされることになっています。
脊柱管狭窄症と診断された方は腰に主な問題があると考えがちですが
実は背中や股関節、膝等の機能を上手く使えていないことが原因で腰にかかる負担が大きくなっているケースが非常に多く見受けられます。
つまり、脊柱管による純粋な症状よりも
その周りの筋肉や関節が原因となっている二次的な問題で痛みやしびれが強く現れていたりするということ。
こういった場合、
直接腰にアプローチしなくても
周りの筋肉や関節のコンディションを整えることで症状はだいぶ軽減します。
今回は脊柱管狭窄症を例にお話させて頂きましたが、
こういった考え方は様々な疾患にも共通して言えることです。
症状が中々改善せず、何をして良いか悩んでいるという方。
少し視点を変え広い視野で考えてみると、
諦めていたその症状を改善するためのきっかけが見つかるかもしれません。
と、いうことで今回のお話はこのへんで。
ではまた。
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